「算数が大好き」「算数が得意」という長男の気持ちや能力を伸ばしてあげたくて、小2の冬から算数オリンピックに特化した学習塾に通わせることを決めました。
何か目標があれば、楽しく、より前のめりで打ち込んでくれるだろうと考え、毎年6月に開催されている”算数オリンピック”を受験することを決意し、本番に向け、猛勉強。
とにかく楽しく勉強を進めて、初めての算数オリンピックにチャレンジしてきました。
算数オリンピックの概要や、息子が行った試験対策などをご紹介していきます。
算数オリンピックに興味のある方、算数好きなお子さんの能力を伸ばしてあげたいと考えている方、是非ご参考にして頂ければ幸いです。
算数オリンピックとは?
算数オリンピック協会の公式ホームページを引用すると、
「算数オリンピックは、国境・言語・人種の壁を超えて、地球上すべての子供たちが、算数という万国共通の種目で思考力と独創性を競い合う大会です。」
と提示されています。
小学生・中学生の才能発現の場となることを目的に開催される算数と数学のイベントであるため、我が子の学習の進度や受験の目安を把握するためのテストではありません。
スポーツやゲームと同じような感覚で、世界中の子供たちが、算数・数学を楽しみ、競い合うことができる大会になっています。
算数オリンピック受験年齢
算数オリンピックは、小学生・中学生なら誰でも受験できます。
ただし、学年別に、算数オリンピックの中でも、受験できる部門が異なります。
下記にまとめましたので、ご参照ください。
キッズBEE | ジュニア算数オリンピック | 算数オリンピック | ジュニア広中杯 | 広中杯中学生数学大会 | |
対象年齢 | 小1〜3 | 小1〜5 | 小学生全学年(主に6年) | 中1〜2 | 中学生全学年(主に3年) |
レベル感 | 小3修了目安※1 | 小4修了目安 | 小5修了目安 | 中1修了+平面幾何 | 中3(1学期)修了+平面幾何 |
試験時間 (予選) | 60分 | 90分 | 90分 | 90分 | 90分 |
試験時間 (決勝)※2 | 60分 | 120分 | 120分 | 130分 | 130分 |
※2 ジュニア算数オリンピックから、前半戦と後半戦に分かれており、途中休憩あり。
キッズBEEは、対象年齢が小学1〜3年生とされていますが、受験した感想からすると、小学3年生がメインという感じでした。
ちなみに、全国統一小学生テストなどとは異なり、未就学児は受験できません。
また、ジュニア算数オリンピックは、キッズBEEがあるため、受験者は小学4・5年生がメインとなっています。
受験部門を選択する上での注意点は、学年によって複数部門に参加資格がある場合でも、1つの部門にしか出場できないという点です。
お間違いのないよう、お申し込みの際には気をつけて下さいね。
算数オリンピック受験方法
算数オリンピック公式ホームページより申込できます。
受験費用の支払いは、クレジット、銀行振込、郵便払込の中から選択可。
うちの子は、学習塾に通っているので、学習塾経由で申し込みました。
学習塾などに通っている方は、お通いの学習塾を通して申し込みができる場合もありますので、ご確認ください。
申込期間
2024年4月1日(月)〜5月20日(月)
大会スケジュール
2024年は、下記のスケジュールになります。
・トライアル地方大会 2024年6月16日(日)、全国約250会場にて開催。
・ファイナル決勝大会 2024年7月21日(日)、東京・大阪・福岡の3会場にて開催。
トライアル地方大会は、学習塾や予備校などが会場として指定されているため、比較的、ご自宅の近くで受験ができます。
ファイナル決勝大会については、全国で3会場と指定されているため、地方の方は特に、交通の面では不便かもしれません。
入賞者は、その後、表彰式が2024年8月18日(日)にて、東京のオリンピック記念青少年総合センターにて執り行われます。
受験費用
算数オリンピックの中のどの部門も共通で、1人5,250円(税込)かかります。
ファイナル決勝大会に進んだとしても、追加費用はありません。
また、会場までの交通費は自己負担になります。
キッズBEEトライアルに向けて準備したこと
我が子は、算数オリンピックに特化した学習塾に通わせているので、週1の授業と宿題をしっかりやって、あとはいつもと変わりない生活(他の習い事やお友達と公園で遊ぶ)をしていました。
学習塾で取り組んだことが参考になると思いますので、以下まとめています。
小学4年生の単元まで習得する
学習塾では、入塾当初からキッズBEEを受験するためには、小学4年生の単元を修了した状態で臨むことがベストだと伝えられていたため、塾では新しい単元を進めてもらい、家で復習するという流れで数ヶ月実践。
新しい単元を私が子供に教えようとすると、衝突してしまうことが多々あったので、とにかく新しい単元は先生に教えてもらい、復習の部分だけ私がそばで見守る形を取りました。
算数パズルなど柔軟な発想を身につける
キッズBEEは、計算力や求め方を覚えるだけでなく、ひらめきが重視された問題も多いとのことだったので、頭の体操要素の強い算数パズルや積み木なども取り入れ、子供が楽しく進められるようなカリキュラムで、授業が進められていきました。
子供は、お勉強というよりも、ゲーム感覚で、楽しく学べている様子。
楽しくて集中しすぎて、授業時間をオーバーしてしまうことも、ちらほら。
とにかく算数脳が鍛えられている印象でした。
過去問をひと通り解く
算数オリンピック本番が近づくにつれて、過去問を時間内で解けるように練習。
過去問を解くことで、出題傾向も把握できますし、我が子の苦手分野も把握できるので、ひたすら解いて、わからない問題を復習しての繰り返しをしました。
通っている学習塾で受験したキッズBEEの対策模試では、ある程度、我が子のレベル感を事前に把握できたことも大きかったように感じます。
キッズBEEトライアルを受けた感想
会場は、いつも通っている学習塾系列の別教室。
会場に到着すると、算数オリンピックの看板が設置されていました。
いつもと教室は違うけれど、そこまで大きな会場でもなく、見守りの先生方も温かく、受験する子供たちもリラックスしていたようで、うちの長男も緊張はしなかった模様。
試験時間は、1時間あるので、健闘を祈って、私は退散。
試験終了後、お迎えに行くと、すっきりした表情の我が子。
難しかった〜。
3問くらい、わからなかった。
ここ数年、問題が易しくなっている傾向にあるから、今年は難化するかもしれないと、学習塾の先生が言っていた通り、今年はとても難しかった様子。
うちの長男は、何事も、自分の中でうまくいかなかった時、悔しい時は、涙を流す傾向にありますが、珍しく泣くこともせず、わからなかったけど最後まで頑張ったと胸を張っていました。
おー、成長を感じる。(心の中で母は涙。)
試験終了後は、問題用紙は持ち帰ることができるため、あとから私も解いてみましたが、明らかに今までの過去問より難しく、大人が解いても時間が足りないほど。
これを、諦めずに最後まで解いただけでも偉い、ハナマル。
あとは結果がついてくれば言う事ないけれど、ファイナルに進めなくても、今まで頑張ってきたことはしっかり身になっていると感じました。
約1周間後・・・
ファイナル進出者発表の日を迎えました。
ドキドキ。
自分で受験番号を控えさせ、算数オリンピック公式サイトにて確認。
きゃあ、おめでとう!!!
努力が報われて良かったね。
ファイナル決勝大会の感想は、追って追記します。
算数オリンピックを受けて良かったこと
数え切れないほど、我が子の成長に繋がったと実感しています。
主に、良かった点は以下の通りです。
最後まで考え抜く力が身につく
キッズBEEの試験問題から言うと、年度によって問題数にバラつきはあるものの、問題数は全部で7〜10問程度。
1つの問題にかけられる時間が少ない割に、よく文章を読んで、頭を柔らかくしないと解けない問題ばかり。
とにかく集中して、文章を読み解く力も試されるので、何度も練習するうちに、集中力や考え抜く力が身についたように感じます。
これは、試験の場だけでなく、人としての力としてとても大事な能力ですよね。
中学受験を考えている方は、もちろんプラスになるでしょうし、勉強だけなくスポーツや遊び、何事においても、何かに熱中しやり抜く力は、確実にお子さんの力になります。
算数がより楽しくなる
もともと算数が好きだった長男も、色々なジャンルの問題にチャレンジし、頭を悩ませながら考えるその過程も、正解を導けた時の達成感や喜びも、全てが、”算数が楽しい”気持ちに繋がっていると感じました。
計算だけでなく、ひらめき重視な問題が多いのも、ゲーム感覚で、楽しさに繋がっていたのだと思います。
お子さんの性格にもよると思いますが、お家で算数パズルに挑戦する時は、あえて、私も一緒に同じ問題を解いて、どちらが早く正解にたどり着けるか勝負していました。
完全に、長男の頭では”ママと一緒にできる楽しい遊び”です。
うちの長男は、負けず嫌いで人と競争するのが好き、人に教えるのが好きなタイプなので、一緒に競争して、大体勝つ長男に私が解き方を解説してもらう方法で、何度も問題を解きました。
気持ちよく楽しく問題も解けて、算数の楽しさも知って、このまま”楽しい”が長く続けば良いなと思っています。
自分に自信が持てる
算数オリンピックの問題は、難問ばかり。
そんな問題を、頭を一生懸命に使って、答えを導けた時の喜びは、とても大きく、子供自身の自信に繋がっていると感じました。
今回キッズBEEを初めて受験し、後日発表される解答を確認、自分の答えが合っていた時の嬉しそうな顔や、ファイナルに進出できることがわかった時のガッツポーズしていた姿は、本当に自信に繋がっているなと実感しました。
目に見える形での成果は、子供にとっても、自信に繋がるとても大きなこと。
普段は出来ないことの方が目に行きがちで、私自身も小言ばかり言って子供の意欲や自信をなくしてしまっていたかなと反省していたので、算数オリンピックが、良いきっかけとなってくれたことに感謝しています。
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少しでも、読んでくださった皆様のお力になっていれば嬉しいです。
☆°最後まで読んでいただき、有難うございました☆°
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