おもちゃの取り合いや母親の取り合いで、双子間、兄弟間で喧嘩になり、ヒートアップしてしまうことってありますよね。
3歳くらいまでの子供は、自分のものと他人のものの区別をつけることが難しかったり、自分の思いを言葉で上手に伝えることが難しいために、手が出てしまったり、物の取り合いが起こりがちです。
うちの双子もよく、自我が目覚めた1歳半〜3歳あたりは、よく物の取り合いをして、お互いがよく泣いていました。
一般的に、3歳前後からは、少しずつ親の言っていることの意味や、他人の気持ちが分かり始める時期なので、きちんと正していける時期でもあります。
おもちゃの取り合いは、他人の気持ちを理解したり、集団行動の中でどう立ち振る舞えばよいか、社会性を身に着けさせる絶好のチャンス!
私が双子間で、実際に行い、手応えを感じた対処法をご紹介していきます。
安価なおもちゃはなるべく2つ用意する
冒頭でお話ししたように、自分のものと他人のものの区別をつけるのが難しい年齢の時には、なるべく安価なおもちゃは、同じもの、あるいは似たようなものを2つ用意するようにしていました。
ガラガラ鳴るおもちゃ、ぬいぐるみ、それからいくつあっても使えるような絵本やトミカ、プラレールなどです。
うちには長男もいるので、トミカやプラレールなどは既に大量に持っていたので、あまり買い足すようなことはありませんでしたが、新たに購入する細々したおもちゃ類は、なるべく2つ、おうちに既にある場合は、同じものをもう1つ購入し、与えていました。
物理的に、物の取り合いをなくすやり方です。
ある程度大きくなってくると、お互いが自分の気持ちを上手にお話できるようになり、段々と1つのおもちゃでも仲良く遊べるようになってくるので、それまでは無理に、1つのおもちゃで遊ばせようとせず、お互いがそれぞれのおもちゃを手に取れるような形で遊ばせていました。
おもちゃの取り合いが起こる頻度を減らせることで、親の負担も軽減されます。
4歳の現在では、ほとんど、おもちゃの取り合いで喧嘩することはなくなりましたが、唯一、お互い1つずつ欲しがるのが、ファストフード店のキッズメニューについてくるおもちゃです。
もう、これは、食事だから仕方ない、おまけのおもちゃだと自分に言い聞かせ、1人ずつ買ってしまいますね・・・。笑
ぞれぞれの気持ちに寄り添う
ここからは、自分の気持ちを相手に伝えられるようになってくる時期(3歳前後)における対処法です。
まずはお互いの気持ちをそれぞれ聞いてあげて、その子の思いを理解してあげることが大切です。
このおもちゃが使いたかったんだね、と理解してあげた上で、
なぜ、叩いてしまったのか。
なぜ、おもちゃを奪い取ってしまったのか。
興奮している子供に対して、怒り口調で話すことはNG、子供を抱きしめて、落ち着かせて、穏やかな口調で話を聞いてみてください。
しっかり子供の思いを理解して聞いてあげることで、子供自身も、お母さんが自分の思いをわかってくれているという安心感が得られ、素直に自分の行動を振り返ることができます。
2人の行動を見守り、危険な行動はやめさせる
双子間や兄弟間で、おもちゃの取り合いにならないように話し合ったり、おもちゃの取り合いが起こったとしても、それぞれが納得して、解決できることが一番だと思います。
でも、最初からそう上手くはいきませんよね。
まずは、2人の行動をしっかり見守り、ヒートアップしてしまいそう、あるいはヒートアップしてしまった場合は、間違った行動はすぐその場でやめさせることです。
例えば、以下のような危険な行動です。
・相手を叩く、引っ張る
・相手を噛む
うちの双子は、お互いの体に歯型がくっきりつくほど、喧嘩をするとよく相手を噛んでいました。
相手に手を出すこと、暴力は絶対にやってはいけないこと。
痛いし、怖いし、手を出してたところで自分の思いは伝わらないし、何も解決できないことをしっかりお話すると良いと思います。
最初は何度か同じことを繰り返すこともあると思いますが、その都度、同じことを何度も言っていれば、子供も頭ではしっかり理解しているので、次第に同じことを繰り返さないようになりますよ。
順番を覚えさせる(貸し借りの練習)
1つのおもちゃで仲良く遊ぶためには、どうしたら良いのかを考えさせることも大切です。
一緒に同時に遊べるものなら良いですが、そうでないものは、1人ずつ順番に遊ぶのはどうかな?と提案してみます。
「最初は〇〇、じゃあ1回遊び終わったら、次は〇〇に代わろうね」というように、順番を覚えさせると、おもちゃの取り合いは劇的に減ると思います。
ただ、最初はどちらから遊ぶかで、また言い合いになることもありますよね。
そんな時は、うちの双子は覚えたてのジャンケンをして決めるか、もしくはそれでも言い合いが続く時には、
最初を譲れる方がかっこいいな〜!
との私の言葉で、2人ともあれだけ最初を取り合っていたのに、「ぼくは◯◯の次でいいよ」とお互いが譲れるようになっていきました。
男の子は特にそうだと思いますが、”かっこいい”という言葉は、誰しもかっこよくなりたいし、やる気を引き出してくれる、子供に響く言葉だと思っています。
どんな言葉で伝えてもお子さんに響かない場合は、ぜひぜひ一度、この言葉を試してみてくださいね。
また、順番を覚えられるようになったら、貸し借りの練習もできるように覚えさせると良いと思います。
同じおもちゃを使いたい場合は、何も言わずにおもちゃを取ってしまうのではなく、必ず、「貸して」と聞いてみること。
そして、相手が「いいよ」と言ってくれたら、貸してもらうこと。
逆も一緒で、相手に「貸して」と言われたら、貸してあげること。
まだ、自分が使いたい場合は、「少し待ってね」「ここまでやったら貸すね」と伝えること。
を、できるようになるまで教えました。
順番を覚えてからは、2人ともスムーズに身に付いたように思います。
これは、双子間に限らず、お友達間でも、仲良く一緒に遊ぶために大切なことですよね。
お家での訓練が、集団行動する上でも、これからの人間関係を築く上でも大切になっていきますので、おもちゃの取り合いをしてしまうこの時期に、しっかり覚えさせると良いと思います。
1人ひとり独占できる時間を作る
おもちゃは、順番を覚えさせた上で、1人ひとり独占して遊べる時間を作り、満足させることはできますが、母親の取り合いとなると、難しいこともありますよね。
双子がぐずぐずしてしまって母親に甘えたい場合、極力、2人同時に抱きかかえてあやしたりと対応はしてきましたが、2〜3歳頃には、「僕だけを抱っこして」など、母親を独り占めしたい欲が、お互い出てきたように感じます。
ママの隣でご飯を食べたい。
ママの隣で寝たい。
ママと一緒に遊びたい。
ママが双子の間に入って上記のことをするのでは、解決にならないんです。
どちらも母親を独占したいので、ママと2人でやりたいがために、喧嘩になるんですよ。
いつも一緒に過ごしているので、どちらか1人だけに集中して向き合うというのは、難しい部分もありますが、旦那がいる時や、お兄ちゃんがいる時は、片方を遊んでもらっている間に、片方とたくさんスキンシップをとったり、できる時には、片方だけ連れてお買い物に行ったり、どちらかが先に寝てしまった時は、もう1人としっかり遊んであげたり、なるべく1人ひとりと向き合える時間を作るよう心がけています。
母親は、おもちゃと違って、物理的には解決できないですし、順番に対応できることはしますが、そうでなく単純に甘えたいだけ、なことも多々あるように感じます。
ほんの少しの時間でも、子供1人ひとりに独占させてあげる時間を作ることが、子供の気持ちを満たす一番の対処法だと思います。
これは、双子間でも兄弟間でも同じです。
うちのように三兄弟だと、どうしても下の双子に手がかかりがちですが、お兄ちゃんは知らず知らずのうちに寂しさを抱えているもの。
同じような兄弟構成の方は、特に上の子と意識的に1対1で向き合える時間を確保することが大事だと思います。
このテーマは、また別でお話ししますね。
少しでも皆様のお役に立てていれば、幸いです。
☆°最後まで読んでいただき、ありがとうございました°☆
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